べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

研究進捗2018/3/22

昨日、サークルの後輩と飲んだのですが、このブログで何を書いているかわからないと言われました。研究内容・方法を具体的に書きすぎると研究を盗まれる可能性があるので、あえてわかりにくく書いてます。ご了承ください。

 

<これまで進捗>

・発表練習をし、学会発表をした。それなりにちゃんと発表できた気がするけど、どれくらいの人が興味を持ってくれたのだろうか…

・申請書を様々な人に読んでもらった。わかりにくいところを修正した。

・先生の論文を少し読んだ。

・共同研究を進めた。証明が少し間違ってたので直した。H^\infty-function calculs の理論を理解するために様々な文献を漁った。最近オンラインで読めるようになった Weis 先生のサーベイが一番わかりやすかった。今度時間があったら勉強してみよう。

・学会の会費を払った。在学証明書は来年度発行したやつじゃないとダメと言われた。

 

<来週までの目標>

・先生の論文を解読する。

・学振DCの学内説明会に参加し、それを基に申請書を仕上げる。

 

前回学会に参加したときよりも発表内容を理解することができました。今後も自身の分野だけでなく、他の分野の勉強もしたいと思います。では。

研究進捗2018/3/13

最近院生室ボッチが捗っています(?)さびしいので,誰か遊びに来てください.

 

<これまでの進捗>

・セミナー発表をした.ドイツから来ている先生に褒められた.お世辞だと思うけど,それでもうれしいものだ.

・論文を直し,投稿した.ジャーナルのレベルから考えるとアクセプトは難しいかもしれないけど,まあ気にしないことにしよう.

・学振DC2の申請書の研究計画を直して,年次計画を書いた.締切まであと2ヶ月あるので,じっくり見直そう.今回こそしっかり当てよう.

・先生の論文を読んだ.よくわからなかった.

・ホームページを更新した.

・時間大域解の研究を始めた.Pruessらと同じようにできるかなと思ったけど,彼らは放物型の方程式だから抽象論がうまく機能する感じがする.私の場合は双曲ー放物ー放物ー放物型の方程式なので,彼らとは違って,こつこつ頑張らないとだめみたいだ.

 

<来週までの目標>

・学会のスライドを見直し,発表練習をする.

・先生の論文を解読する.

・学振の申請書を様々な人に見てもらう(みなさんよろしくお願いいたします)

・時間があればロビンソン先生の本を少し勉強する.特に,4・6・12章を勉強する.

 

そろそろ後輩が院生室にくるので,彼らに負けないように,よりいっそう研究と勉強を頑張ろうと思います.では.

研究進捗2018/3/7

春が来たと思ったら,まだ寒いですね.早く春が来てほしいものです.

 

<これまでの進捗>

・来週発表するスライドができた.原稿はまだできていない.

・学会のスライドができた.発表練習はまだやっていない.

・学振DC2の申請書を,年次計画以外の部分を書いて先生に渡した.

・論文を少し直した.何とか50ページに収まりそうな気がしてた.

 

<来週までの目標>

・発表原稿を作成し,発表練習をする.いまドイツから来ている先生が興味を持っているみているみたいなので,しっかり練習しなければならない.頑張って名前を覚えてもらおう.

・論文の直しを終える.できれば投稿したい.

・学振DC2の申請書の年次計画を書く.可能ならば先行研究の論文を読む.

・今週のセミナーの内容を整理し,LaTeXでまとめる.

 

先日,他学科の人と飲んでいたら,研究発表を聞くのにお金が取られると聞いて大変驚きました.数学の場合,発表を聞くのはタダなので,今度からもっと積極的に聞きに行ってみようと思います.

文章の書くために守らなければならない最低限のルール。

さて,3月になり,とうとう学振DC・PDの申請書を書く時期がやってきた.しっかり採用されるためには,かっこいい文章を書くことが重要だ(と思う).今回は,文章を書く上で,最低限守らなければならないことを(自分のために)まとめておく.

 

論文や申請書はどんなに内容がすばらしくても,文章表現が稚拙だと,取るに足らない論文・申請書だと判断されてしまうことが多い(特に英語で執筆する場合,スペルミスや3単現のsのミスがあるとそのように判断される).要は,どんなにおいしい食べ物でも,見た目がおいしそうでなければ,食べてもらえないのである.よって,その「中身」を評価してもらうためには,少なくとも「かっこいい」文章の書き方の習得が不可欠である.

《目次》

段落の冒頭は,1文字空ける.

特殊な例外を除き,段落の冒頭は1文字空けるのが原則である.LaTeX で文章を書いていて段落を変える際,\\ とする人が多い気がするが,この場合インデントされない.LaTeX で段落を変えるときは,空白行を入れれば十分である.

句読点は「、.」あるいは「,。」を使用する.

テン「、」は横書き文章では使用せず,通常はコンマ「,」を使用する.文章の終わりの記号はマル「。」あるいはピリオド「.」のどちらでも良い.Windows のデフォルトは「、。」なので,Microsoft IME のプロパティで変更しておこう.

辞書を引く.

日本語は同訓・同音異義語が多い.それゆえ,間違えることが多いので,しっかり辞書を引くようにしよう.

形式名詞はひらがなで表記する.

検討したで,結果を考察した限りでは,AよりBのがいい,決定したには,これでは,次のに,Cするに,...

これらの漢字は形式名詞と呼ばれ,原則としてひらがなで書くべきである.
実際に,公文書ではそう決まっている.

リンク:

http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/koyobun/pdf/kunrei.pdf

補助動詞はひらがなで表記する.

増加して行く,Dと言う意味である,理解して来る,...

これらの漢字は補助動詞と呼ばれ,形式名詞と同様に,原則としてひらがなで書くべきである.

文体は「~である調」で記述する.

文章を記述する際,会話文書体「~です・ます調」あるいは口語文書体「~である調」のどちらかに統一するべきである,とよく指導される.しかし,科学・技術文章の文末表現として「~ます」は不適当である.よって,科学・技術文章では「~である調」で執筆するべきである.ここで注意しておくべきことは,すべての文末を「~である」としなければならない,ということではない.実際に,「~だろう」,「~した」,「~られる」などの文末表現は許容される.

接続詞はひらがなで表記する.

「又・然し・並びに」をはじめとするの接続詞はそれぞれ「また,しかし,ならびに」とひらがなで表記すべきである.これは,漢字混じりのひらがな書きの文章で接続詞を漢字表記すると,漢字と漢字が連続するため一般に読みづらくなるからである.

接続詞を正しく用いる.

接続詞は文と文をつなぐ接着剤であるが,その選択を誤ると,文のつながりが悪く,期待通りの内容が伝達できない.接続詞は論理の方向を制御しているので,前後の文が順接関係なのか,添加関係なのか,逆説関係なのか,並列関係なのかを判断して,適当な接続詞を使用しなければならない.

当て字を使用しない.

科学・技術文章では,当て字を用いることができない.例えば,「容易い・相応しい・不味い・真似る・真面目に」は当て字である.当て字はひらがな・カタカナ書き・あるいは類似語に書き換えなければならない.

短文だけで書かない.

文章を記述する際,ダラダラと長い文は理解しにくいので,文は短くあるべきだ,と多くの解説書に書いてある.たしかに,長い文は読んでいて大変だが,接続詞・接文語句が適切に使用されていれば,長い文も読みやすいものである.もし短文のみで文章を記述する場合,文脈の整合性を確保するために,新たに語句を書き加えなければならないことが多い.つまり,短文は「長い文章」になってしまうという欠点がある.科学・技術文章では,文の長さをさほど気にする必要はなく,テンポよく読みやすければ問題ない.

主語を入れる.

科学・技術文章で主語を省略できるのは,①著者が主語のとき,②前文から主語が容易に推定できるときだけである.基本的に主語は書こう.

括弧()を多用しない.

括弧()を多用した文章は煩雑で一般に読みづらい.この記号は補足説明のためのもので,多くの知識を圧縮して掲載しなければならない教科書には頻繁に用いられる.しかし,科学・技術文章では,ほとんどの場合,()をはずすことができる.頑張って()を外そう.

呼応語句をきちんと書く.

「飛行機の機内食が中途半端な時間に提供される理由は,体内時計の調整を意味している」のように呼応語句が適切でない文章はわかりにくい.この場合は「~理由は,体内時計を調整ためだ」としなければならない.

 

参考文献として,以下の本を挙げる.

知的な科学・技術文章の書き方―実験リポート作成から学術論文構築まで

知的な科学・技術文章の書き方―実験リポート作成から学術論文構築まで

 

 

私は,面接を経てDC1に落ちてしまったので,今度は面接にならないよう申請書の作成を頑張りたいと思います.では.

研究進捗2018/2/25

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました.この間,ロシアに旅行に行ってきましたが,その模様については時間に余裕ができたら書こうと思います.

 

<これまでの進捗>

非線形項の評価をチェックして,論文を完成させた.ただし,論文が70ページになってしまったので,どこか削る必要がある.

カルデロン・ジグムント分解と常微分方程式について少し勉強し,LaTeX でまとめた.また,それらをホームページで公開した.

リンク:Memo - Keiichi WATANABE

・3月上旬にある講演(30分)のスライドのうち,10枚作った.いま思えば,勉強なんか後回しにしてスライドを先に作るべきだった.

 

<来週までの目標>

・論文を20ページ削って修正する.

・スライドを今月中に完成させる.また,発表原稿を作る.

・3月下旬の学会のスライドを作成する.

 

最近,もっと勉強すればよかったなあと思います.勉強ができる(時間がある)というのは大変幸せなことなんだなあと思います.勉強できるよう頑張りたいと思います.では.

研究進捗2018/2/5

<これまでの進捗>

非線形項を書き直した.

・初期値の連続依存性は陰関数定理を用いて証明できるみたいだけど,なんかよくわからなかった.

・主定理の主張を厳密に書き直した.

非線形項の評価をちゃちゃっと書いて論文を完成させようと思ったが,参考にしていた先生の講義ノートに誤りがあった.

・共同研究者と連絡をとり,証明のヒントを得た.

 

<来週ぐらいまでの目標>

・先生の講義ノートを直して,非線形項を評価する.

 

先日,富山県で研究室の飲み会がありました.おいしい食事,お酒をいただくことが出来ました.幹事のSさん,店の予約をしてくれたYさんをはじめ様々な人にお世話になりました.ありがとうございました.

研究進捗2018/1/30

早いもので今年も1ヶ月が経とうとしています.さっさと論文を完成させたいものです.

 

<これまでの進捗>

・論文のイントロダクションを書き直し,先輩にチェックしてもらった.

・論文の誤植を訂正した.

・低階項の処理について考えた.よく考えると圧力消去の仕方が不十分(というより,書かなければいけないことがもう少しある)であることがわかった.深刻な問題と思われたが,そんなことはなかった.よかった.

非線形項の評価を少し書いた.非線形項が間違っているところがあった.

・計算メモが迷子になることが増えてきたので研究ノートを作った.このノートには結果やアイディアだけ書くことにしよう.

 

<来週までの目標>

・間違っていた非線形項を書き直す.

非線形項を評価する.

・係数(\gamma_1)を直す.

・\pi_+, \psi_+ の正則性をしっかり書く.

・初期値の連続依存性について理解を深める.

・2月4日までに論文を完成させる.

 

もっと頑張ります.では.