研究室の後輩が6人も増えました.まだ誰とも会ってないけど.そういえばサークルの後輩にとある科目をテスト前に(少し)教えてあげたんですが,思ってたよりもできてなくてショックを受けてます.
さて,研究室に配属されると,びっくりするくらい勉強するようになります(なるはず).はじめのうちは優れた和書を読むことでゼミの準備が捗るのですが,徐々にそれだけでは足りなくなります.特にM1の夏以降になるとゼミで扱う文献が本ではなく論文になることが多いです.その場合,その論文だけでなく,その論文が参照している論文も読まないといけなくなります.
その結果,パソコンがダウンロードした論文でいっぱいになってしまいます.きちんと管理しておかないとどの論文を自分は持っているのかわからなくなったり,読んだことのある論文はどれなのかわからなくなります.特に一度読んだことのある論文をもう一度「探して」読むことは研究の効率を下げる原因になります(もちろん,何度も同じ文献をじっくり読むことは勉強になりますが,ここではどんなことが書いてあったかを思い出すために論文を「探して」読むことを想定しています).夏休みの頃,参考文献をどのように管理するか私は迷子になっていたので,迷子になる人が少しでも減ったらいいな,というのが今回の記事です.
1. 文献のリストの作成
文献管理のフリーソフトとして Jabref や Mendeley とかが挙げられます.しかし私は Excel を推奨します.なぜなら「簡単」だからです.もちろん Jabref や Mendeley は高機能だし,メリットはいろいろあるのですが,結局のところ,文献を管理したいだけなので,Excel で十分だと私は思います.Excel を使うメリットとしては何より,その操作に慣れていることが挙げられます.
では,どのようにして文献リストを作成するのか,ということになるわけですが,私は次のようにしています.
特に気をつけているのは次の点です.
ア.著者順に並べる(これは論文の参考文献を挙げる順番がそのようになっているため)
イ.論文についてのコメントを書く(何についての論文かわかるように,もしよくわからない場合は?をつける)
また,BibTexキーも明記し,雑誌名は略称にしておきます.雑誌名に関しては MathSciNet を参考にすると良いでしょう(Google Scholar は間違っていることが多いのでやめましょう).文献のリストは
「著者名・タイトル・出版年・雑誌名・BibTexキー・論文に対するコメント」
これだけあれば十分だと思います.Mendely とかのメリットとしてすぐにPDFファイルを参照できる,というのがありますが,きちんとPDFファイルを管理できていればそのような機能はいらないと私は考えます.
2. PDFファイルの管理
文献リストが作成できたとしてもPDFファイルがどこにあるのかわからなければ意味がありません.ここでは私がどのようにしているのか,紹介したいと思います.
まず,著者のイニシャルごとにファイルを作成します.
まだ分類できていないものは「未分類」のフォルダに入れておきます.
次に著者ごとにフォルダを作成します.共著の場合は「〇〇_△△」のようにしておきます.和文誌で著者が日本人の場合であっても,英語で標記します.これは漢字で書いてしまったときに順番が崩れることを防止するためです.
最後にPDFファイルのファイル名を設定します.きちんと順番が揃うように「著者名ー出版年ー雑誌名」とします(雑誌名は略称もしくはイニシャル).
以上が私の文献の管理の仕方でした.これよりもっといい方法があったら教えてください.まあ,文献を一生懸命管理することよりも文献を一生懸命読むことのほうが大事なんですけどね.
文献リストに自分の論文を載せられるようがんばりたいと思います.では.