べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

研究進捗2018/3/29

気温も上がり、季節はすっかり春です。先日は大学・大学院の卒業式があり、そこで初めて数学科のラインができました。交流は少なかったけれども、卒業後も交流をしていきたいと思います。めちゃくちゃ優秀なTくんは財務省で働くみたいです。みんな彼のためにも税金を払おう(?)

 

<これまでの進捗>

・学内の学振DCの説明会に参加した。正直、ためになる話は少なかった。申請書はもう完成版としていい気がする。

・先生の論文(2018)を半分くらい解読した。リース・シャウダーの理論を忘れていたので、少し復習した。今度ちゃんと復習しよう。

・ちょっとした理由から Rgid 空間を導入する必要があることがわかった。導入せずに解けないか考えてみたけど、少し難しそうだ。

・Rgid 空間についていろいろ調べた。数学的な意味はそこそこ理解したが、物理的な意味は十分理解したとは言い難い。何かいい文献ないかな。

・問題設定を考えてみたけど、2相の両方が球対称であるときを考えるのが良さそう。これは境界条件が複雑であることに因る。ただ、密度の方程式については工夫を要するかもしれない。これはよく考えてみないとちょっとわからない。

・しかし、球対称であることを仮定すれば、「2つの場合」に分けて証明する手間を省くことができそう。まあ、これもやってみないとわからないわけだけれども……

ポスドクの先輩(中国人)から、自主ゼミをやろうと言われた。互いの興味を考慮した結果、圧縮性ナビエ・ストークス方程式を勉強しようということになった。数学も英語もトレーニングできて一石二鳥だ(?)

・そして、"まずは" 松村・西田(1980)の論文から読んでみようと言われたので、少し読んでみた。ちょっと何が書かれているのか全くわからなかった。もっとベーシックなエネルギー法の勉強から始めた方がいい気がする(?)

・昨日、愛知にある研究所を見学してきた。どうやら数学は "役に立つ" とのことであった。このような工学の背景を知ることは、数学を勉強する "意味" にもつながる気がする。個人的には有意義な訪問であった。

 

<来週までの目標>

・先生の論文を引き続き解読する。

・Rgid 空間についての文献を探してみる。特に物理的な意味が書いてある文献を探す。

・とある(真面目な)シンポジウムの講演に招待されたので、その講演の準備をする。

・松村・西田の論文を可能な限り読む。

 

春が来たと思ったけれども、桜が散っているではありませんか。もうそろそろ夏が来るので、院生室のかき氷機をスタンバイする日が近い気がします(?)