べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

研究進捗2018/1/9

先日、中本の北極を3〜4ヶ月ぶりに食べました。お腹を壊しましたが、それでもまた食べたくなる味です。不思議だなあ。

 

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今回はいつも行ってる高田馬場店ではなく、渋谷店に行きました。東急線東京メトロから行く場合は2番出口が一番近いです。

 

<これまでの進捗>

・発表練習を何回かやって、今日発表した。緊張していたので、かなり早口になってしまったが、言いたいことはうまくいえたと思う。また、前の人の発表と少し関連のある内容だったため、これまでの発表よりも反応がましだった気がする。

半群の定義域は弱Lpではなく重み付きLpで特徴付けができる(この前の訂正)。直積の場合もB-LやT先生の本に書いてあるだろうと思ったけど大して書いてなかった。やはり、A先生の論文を参考にするしかないようだ。まあ、半空間で成り立っているのだからOKな気がするけどどうなんだろう。

・今日から研究集会のため、共同研究者と久々に再会した。充実したディスカッションをするゾと意気込んでたけど、相手は年末年始の休みを満喫してて、なんも考えてないよごめんね(てへぺろ)と言われた。よって、研究集会が終わった後の週末に少し議論しようとうことになった。

・W-Kの論文を読み、アイディアをつかんだ。結局、重要なところはS先生の論文を引用していたので、我々の場合はまずS先生の結果を考えたい領域に拡張する必要があるみたいだ。

・論文を少し書き直した。

・暇つぶしにテレンス・タオ先生の論文 "Finite time blowup for an averaged three-dimensional Navier-Stokes equation" の解説記事を読んだ。

Finite time blowup for an averaged three-dimensional Navier-Stokes equation | What's new

あの論文は非線形項を「いい感じに」少し書き直して、エネルギー等式(不等式?)を満たすような解が有限時間で爆発することを言っていて、ウェーブレット解析と確率空間も使っているようだ。ただ、全てをタオ先生が考えたというわけではなく、もともとそういう先行研究があったみたいだ。タオ先生のオリジナリティは、フーリエマルチプライヤーを使って、非線形項を「いい感じに」変形したということにある気がする。全体的によくわからないけど、正則性については完全に無視して計算しているので、この辺りをもう少し詳細に考察すればより良い結果が出るかもしれない。まあ難しそうなので、私は(少なくても10年くらいは)やらないことに決めた。

 

<来週までの目標>

・共同研究者と議論し、今後の方針を決める。

・研究集会で学んだことをなるべくLaTeXでまとめる。特にヘルムホルツ分解と、Navier-Stokes方程式の弱解の先行研究と最近の研究動向についてまとめる。

半群の定義域の特徴付けについてはしばらく放置して、論文の第2章を書き直す。今月末には投稿することを目標にする。

 

最近、dTVにて映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」という映画を見ました。これは数学者チューリングをモデルとした映画で、個人的にはまあまあおもしろかったです(ノンフィクションです)。母に「アルゴ」という映画が面白いと聞いたので、今度見てみようと思います。また、最近始まった「ポプテピピック」というアニメも大変面白いです。では。