べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

研究進捗2017/2/21

・計算を一生懸命頑張ったが、係数が正であることを証明できなかった。

・これまでの経緯をゼミで先生に報告した結果、今までとは少し異なるアプローチを提示された。

・結局のところ、計算をもう一度最初から全てやり直すことになった。1ヶ月以上考えた計算がパァ( ᐛ 👐) になった。

・これまではある係数が λ の関数だったので困っていたが、新しいアプローチでは正定数なので、評価は一気に簡単になりそうだ。

・なかなか簡単に問題が解けないが、解ければ「インパクト」が非常に大きいのでワクワクしている。

・以上のように、今の問題が解けるかどうかまだ怪しいので、学振は今の計算がもう少し計算が進んでから書こう、ということになった。おそらく3月の終わりから書くことになる。

 

<来週の目標>

・計算を全部やり直す。

・Lopatinski 行列式を計算する。

 

 

先日、無事(?)自動車学校を卒業できた。後は学科試験に受かるだけですね。教習中何回も事故になりかけたので、安全には気をつけたいと思います。話は全く変わりますが、一昨日の「高2のときに作った問題」の解答は30°です。

 

では。

研究進捗2017/2/14

Twitterのアプリをアンインストールして1週間.禁断症状が出つつあるようです.

 

・Lopatinski行列を計算したが,なんかうまくいかなかった.少し工夫が必要かもしれない.マイナスの項が厄介である.

助教の先輩の計算を訂正したが,よくわからない箇所があった(もしかしたら誤植かもしれない).

・先生が風邪を引いたのでゼミは延期になった.

 

<来週の目標>

・計算をがんばる.特に係数が正であることを示す.

 

 

昨日,平成30年度の学振の申請書が公開されたようです.指導教員の先生が5月忙しいらしく,4月中に書き上げないといけないようです.なのでぼちぼち書き始めようと思います.論文も学会発表もゼロですが,それでも採用された人を少なくとも二人は知っているのでがんばりたいと思います.さて,今日はバレンタインのようです.チョコの話はさておき,バレンタインを過ぎると一気に春に近づく感じがします.早く春が来てほしいですね.では.

参考文献の管理の仕方。

研究室の後輩が6人も増えました.まだ誰とも会ってないけど.そういえばサークルの後輩にとある科目をテスト前に(少し)教えてあげたんですが,思ってたよりもできてなくてショックを受けてます.

 

さて,研究室に配属されると,びっくりするくらい勉強するようになります(なるはず).はじめのうちは優れた和書を読むことでゼミの準備が捗るのですが,徐々にそれだけでは足りなくなります.特にM1の夏以降になるとゼミで扱う文献が本ではなく論文になることが多いです.その場合,その論文だけでなく,その論文が参照している論文も読まないといけなくなります.

 

その結果,パソコンがダウンロードした論文でいっぱいになってしまいます.きちんと管理しておかないとどの論文を自分は持っているのかわからなくなったり,読んだことのある論文はどれなのかわからなくなります.特に一度読んだことのある論文をもう一度「探して」読むことは研究の効率を下げる原因になります(もちろん,何度も同じ文献をじっくり読むことは勉強になりますが,ここではどんなことが書いてあったかを思い出すために論文を「探して」読むことを想定しています).夏休みの頃,参考文献をどのように管理するか私は迷子になっていたので,迷子になる人が少しでも減ったらいいな,というのが今回の記事です.

 

1. 文献のリストの作成

文献管理のフリーソフトとして Jabref や Mendeley とかが挙げられます.しかし私は Excel を推奨します.なぜなら「簡単」だからです.もちろん Jabref や Mendeley は高機能だし,メリットはいろいろあるのですが,結局のところ,文献を管理したいだけなので,Excel で十分だと私は思います.Excel を使うメリットとしては何より,その操作に慣れていることが挙げられます.

 

では,どのようにして文献リストを作成するのか,ということになるわけですが,私は次のようにしています.

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特に気をつけているのは次の点です.

ア.著者順に並べる(これは論文の参考文献を挙げる順番がそのようになっているため)

イ.論文についてのコメントを書く(何についての論文かわかるように,もしよくわからない場合は?をつける)

 

また,BibTexキーも明記し,雑誌名は略称にしておきます.雑誌名に関しては MathSciNet を参考にすると良いでしょう(Google Scholar は間違っていることが多いのでやめましょう).文献のリストは

「著者名・タイトル・出版年・雑誌名・BibTexキー・論文に対するコメント」

これだけあれば十分だと思います.Mendely とかのメリットとしてすぐにPDFファイルを参照できる,というのがありますが,きちんとPDFファイルを管理できていればそのような機能はいらないと私は考えます.

 

2. PDFファイルの管理

文献リストが作成できたとしてもPDFファイルがどこにあるのかわからなければ意味がありません.ここでは私がどのようにしているのか,紹介したいと思います.

 

まず,著者のイニシャルごとにファイルを作成します.

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まだ分類できていないものは「未分類」のフォルダに入れておきます.

 

次に著者ごとにフォルダを作成します.共著の場合は「〇〇_△△」のようにしておきます.和文誌で著者が日本人の場合であっても,英語で標記します.これは漢字で書いてしまったときに順番が崩れることを防止するためです.

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最後にPDFファイルのファイル名を設定します.きちんと順番が揃うように「著者名ー出版年ー雑誌名」とします(雑誌名は略称もしくはイニシャル).

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以上が私の文献の管理の仕方でした.これよりもっといい方法があったら教えてください.まあ,文献を一生懸命管理することよりも文献を一生懸命読むことのほうが大事なんですけどね.

 

文献リストに自分の論文を載せられるようがんばりたいと思います.では.

研究進捗2017/2/7

修論計画書を先生に見せ、OKをもらった。

・Lopatinski行列式の計算が下手くそでかつ少々雑だったので、もっと計算しろと言われた。方針としては概ね合っている。

 

<来週の目標>

・「ちゃんと」計算を頑張る。

・大変だけど、全ての表示を書き出す。(工夫の余地はないので、ゴリゴリ計算するのみ)

助教の先輩の計算をベースに計算を組み立てたが、助教の先輩の計算が少し間違っていたようなので、きちんと自分で計算を行う。

 

 

明日修論発表会ですが、午前中用事があり、一番聞きたかった人の発表が聞けないのは残念です。誰か私の代わりに聞きに行ってもらえるとうれしいです。では。

研究進捗2017/2/3

毎週恒例?の進捗報告のお時間です。やったね。

 

・ゼミで発表した内容に少し誤りがあったので、修正した上でPDFにまとめた。

・Lopatinski 行列式を計算した。あと少し、詰めなければならないところはあるが、計算がほぼ終了した。4×4行列なのでかなりタフだった。我ながらよく頑張ったと思う。これは今考えている問題の折り返し地点を回ったことを意味する。

修論計画書を助教の先輩に見せ、助言をもらい、修正した。我ながらよく書けたと思う。

 

<来週の目標>

・Lopatinski 行列式の計算をもう少し詰め、証明を完成させる。

・高さ関数を含めたレゾルベント問題を考える。

 

 

修論では、一般領域(「曲がった」領域)まで含めてやる予定だったのですが、相転移が発生する場合は、自由境界を固定領域に変換する際、Lagrange変換は使えず、代わりに半沢変換を用いなければならないが、そうなると多様体上で定義された関数を考える必要があるという点から、一般領域までやるのはやめようとなった(と助教の先輩に言われた)。博士における研究のお楽しみですかね。

さて、年が明けてはじめて中本に行ってきました。

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大変美味しかったです。そういえば店員にまだ学生なの?と言われてしまいました。院生の名に恥じぬよう研究に勤しみたいと思います。では。