べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

研究進捗2017/12/10

雪はほとんど降らないと聞いていたのに、めっちゃ雪が降ってて動揺してます。

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それにしてもドイツの方々はほとんど傘を差さないのは何故なんだろう。

 

そういえば投稿していた論文が無事アクセプトされ、オンラインで公開されました。

Compressible–Incompressible Two-Phase Flows with Phase Transition: Model Problem | SpringerLink

相転移を伴う圧縮・非圧縮の二相問題を扱った論文です。引用してもらえるとうれしいです。

 

・圧力の減衰評価が少し間違っていたことが判明した。ただし、 L2 では正しい。それにしても Lipschitz 領域における研究は難しいな。

ポスドクの方が言うには、複素補間を用いれば Lp に拡張できると言われた。正直なところ、Lp の結果と L2の結果を複素補間を使って Lp の結果が出るだろうか。なんか間違ってる気がするな。

・現時点で分かっていることを Latex でまとめた。

・出来上がった論文について、非線形まで扱ったほうがいいという意見をいただいた。

 

<来週までの目標>

・研究集会のアブストラクトを提出する。また、発表用のスライドも作成する。

・圧力の評価を再考する。帰国前にポスドクの方とミーティングを行い、今後の方針について話し合う。

・論文を加筆し、非線形まで扱う。できれば書き終えたい。非線形までやるなら等温に限定しないほうがいいかもしれないけど、それはページ数と相談しよう。

 

 

いよいよ帰国まであと数日となりました。たぶん帰国後も引き続き同じ課題に取り組むことになるかと思います。なるべくポスドクの方や受け入れ先の教授の方からアイディアを盗みたいと思います。これはインパクトのある研究なのでなんとしてでも成功させたいですね。頑張ります。では。