べっく日記

偏微分方程式を研究してるセミプロ研究者の日常

『書くことについて』を読んだ。

今日はいい天気ですね。今日は祝日で天気がいいので池袋に来ました。緊急事態宣言が出ているので不要不急の外出は控えるように、と言われていますが、気分転換のために(ちょっとだけ)外出するのは「不要」にはあたらないと考えています。今はスタバにいますが、やっぱりタリーズの方がコーヒーは美味しいかなって気がしますね。

 

さて、年末くらいに買った野口悠紀雄著『書くことについて』を読み終わったので以下この本の所感と要約を記載します。

書くことについて (角川新書)

書くことについて (角川新書)

 

 

所感

正直なところ、参考になる部分とならない部分があった。この本の特徴としては

  1. テーマをいかにして探すか
  2. アイディアを逃さずに保存するにはどうしたらいいのか
  3. それらを組み上げていくには、どのようにするのか

について、具体的な方法が提案されていることである。つまり「どう文章を書くのか」というよりも「どのように文章を書くのか」に主眼が置かれている。職業柄、文章を書く機会が多いので、興味本位で購入してみた。読んでみて「こうするよりもいい方法があるんじゃないかな」って思うところはあったけど、まあいろんな方法を知れたので良しとしよう。この本の言う「文章を書く」は、例えばブログを書くとか、新聞などの記事を書くといった「自分の考えを伝える。意見を言う。主張を述べる」ことを指していて、数学の場合には残念ながら当てはまらないなって部分が多かった。とはいえ、数学じゃないこと(例えば大学の業務)には応用できそうな気がした。この本を読んでみると Google ドライブを活用しろって書いてあるけど、まあ別に Google ドライブ以外でもいいんじゃないかなって思ったりした。

 

長々と書いてみたけど、この本は、自分のアイディア(や考えなど)のメモの整理の方法について提案していると思えばいいかもしれない。以下、本の要約です。

 

要約

*箇条書き

◾️ 学ぶための最強の方法は、人に教えること(特に独学の場合)。具体的には、ブログに「〇〇講座」といったページを作るのがいいでしょう。

 

◾️ まとまった考えを述べるためには、訓練が必要。そして、適切な仕組みを作る必要がある。

 

◾️ アイディアが浮かんだら、まず最初にグーグルドキュメントに音声で入力する。

 

◾️ よいテーマを見つけるためには、「つねにテーマ探しを意識し、さまざまな情報を捉え、考えに考え抜く」ということしかない。

 

◾️ テーマを捉えるために最も有効なのは、「とにかく仕事を始めること」。

 

◾️ 紙のノートなどに手書きで記入したメモも写真に撮って編集する。

 

◾️ 関連する情報を頭に詰め込んでおいて歩く。つまり「問題意識を持って歩く」。

 

◾️ 本格的なアイディアの製造のためには、スキマ時間だけでは不十分。一定の時間帯を集中的に用いる必要がある。

 

◾️ 紙にメモした場合、すぐにデジタル化してクラウドに上げること。実際に、紙のメモなどのアナログ情報もデジタルで処理する(例えば検索する)ことが可能になりつつある。

 

◾️ 音声入力を活用する。

 

◾️ いかに高邁な思想でも、いかに重要なアイディアでも、人々に理解してもらわなければ意味がない。

 

◾️ 書き手の考えが読み手に伝わるためには、まず書き手の頭の中が整理されていることが必要。書き手がよく理解していれば、文章は読みやすくなり、分かりやすくなる。

 

◾️ 日本語の文章がわかりにくくなる最大の原因は「複文」にある。しかし、あまりに簡単な文章だと小学生の作文のようになってしまうので注意が必要。

 

◾️ わかりにくい文のほとんどは、主語と述語の対応関係が「ねじれて」いる。

 

◾️ 「一生懸命」や「さらなる」のような間違った日本語を使わないこと。つまり、言葉や表現に対する感覚を鈍らせないこと。実際に、文章中にこのような表現が出てくると、文章の内容全体を信用してもらえなくなる。言葉に対して敏感でない人が書いている証拠だから。

 

◾️ 人は書いていることに自信がないと、余計なことを付け加える。その結果、文章に緊張感がなくなる。

 

この記事を書いてたら夕方になってしまいました。家にはまだまだ積読になってる本が何冊もあるので、今後はもう少し本を読もうと思います。

 

さて、このままでは話にまとまりがないので、中二の妹が学校の課題で書いた俳句を紹介して終わりたいと思います。

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では。