気づけば大晦日ですね。今年を振り返ってみるといろいろなことがあったなと思います。毎年同じことを言っている気がするので、私もそろそろおじさんかもしれません。
そういえば昨日ミスタードーナツでドーナツを買ったんですけど、店員の人が手早くドーナツを箱にしまってくれたんですが、入れ方が少々雑でショックを受けました。怒らずにショックを受けただけなので、そういう意味では私はまだおじさんじゃないかもしれません。
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<これまでの進捗>
・外部リプリシッツ領域におけるナビエ・ストークス方程式に関する論文がアクセプトされた。
・いくつかの研究集会で発表した。
・国際研究集会(対面)の運営を行った。海外から9人も来たけど、何事もなく(?)、無事に終えられてよかった。そのうちの何人かには顔を覚えてもらい「うちに来る機会があれば連絡してね」と言ってもらい、そのうちの1人から名刺をもらった。とてもありがたい話です。
・S先生との共同研究は、議論のたびに先行研究の愚痴を聞かされる。知らんがな。おかげさまである程度進展があった。きっといい論文になるだろう。
・修士の学生の修論を添削してたけど、一向に完成しない。なぜだ。頼むからまずは大学に来て欲しい。そうでないと何も助けてあげられない。
・研究集会の準備や自分の発表準備に時間を取られてしまい、あまり研究は進まなかった。
・外部領域上の斉次べゾフ空間におけるストークス半群に関しては、いろいろ理解が進んだ。もう少し頑張れば より広い関数空間から初期値を取ってきても、時間大域解の構成ができそう。
・T君との研究は、解の構成は終わり、あとは解の正則性の証明だけになった。
・K先生のご講演を聞いて、N君との研究について考え直したけど、K先生の「非自明な定常解」が物理的に何を指しているのかわからなかった。適当な境界条件を課すとそんな定常解は存在しないような気がするんだけどどうなんだろう。
<今後の研究目標>
・書き途中の論文(単著1編、共著5編)を書き終える。
・特にS先生との論文は、完璧に仕上げる。先生の方からいろいろな案が出るかもしれないけど、妥協しないようにする。というより、(共同研究なので)いろいろなところで講演されているけど、ややいい加減な発表なのは勘弁して欲しい。
・N君との研究を進める。
・D君、G先生との研究を進める。
・接触角が生成されるナビエ・ストークス方程式の自由境界問題についての論文を勉強する。
・上の問題に関連して、ドイツに渡航するための準備を進める。
・いろいろな重みつき関数空間について勉強する。これが理解できれば、いろいろな研究を進められる。
・余裕があれば、ナビエ・ストークス方程式の自由境界問題の軸対称な定常解の不安定性の問題に取り組む。
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先日で29歳になりました。30歳で准教授になれるよう頑張ってきたつもりですが、あと1年しかありません。まあ、年齢が全てではないけど、30歳というのは、人生においては一つの節目になるかなと思います。
今年は定期的な勉強会を始めたり、対面での研究集会を運営したり、いろいろな先生方に名前を覚えてもらったりといろいろなことを経験した1年になったかなと思います。昔は
「30歳になるまでに、俺はこれをやったといえる研究成果が、1つぐらいないとイカン」
と言われていたらしい(出典: 【SGU数物系科学拠点】 物理現象を記述せよ 数学の偉大なる力 Vol.9-2 – スーパーグローバル大学創成支援「Waseda Ocean 構想」)ので、私はあと1年で何か誇れることを成し遂げなければなりません。そういう意味では、今S先生と取り組んでいる研究がそれに該当し得るものになると思うのですが、30歳になるまでに完成できるのでしょうか。
海外を見渡してみると、自分と同世代の人たちがどんどんすごい研究成果を上げていてすごいなと素直に思います。今後も
皆様のラ イバルは、日吉の塾でもなければ大岡山の工業学校でもなければ本郷の自称 The University でもありません。皆様のライバルはニューヨーク、シカゴ、パリ、ロンドンに居る
を胸に刻んで頑張って行こうと思います(出典: http://www.ozawa.phys.waseda.ac.jp/pdf/2012shunin.pdf)。
さて、これだけだと少し寂しいですね。ということで、最近撮った写真を掲載しておこうと思います。
これはいつの日かの昼食で、割烹桂でいただいた「刺身と海老野菜天ぷら」の定食です(800円)。
r.gnavi.co.jp今までこのお店を知らずに過ごしていて(しかも学生の時から換算して10年以上)損していました。安くて美味しいのでおすすめです(駅近なのに学生もほとんどいないし)。次回の更新は2月末の予定です。良いお年をお迎えください。