みなさん明けましておめでとうございます.べっくです.今年は久しぶりに様々なプレッシャーから解放された年始となりました.元旦から数十通メールのやりとりをしていた昨年までがおかしかっただけかもしれません.
いろいろと事情があって研究進捗の更新が途絶えていました.その「事情」も終わったので,今年から研究進捗の更新を再開したいと思います.思った以上に同業者がこのブログを読んでいるみたいなので,読まれても恥ずかしくないように研究を頑張っていきたいと思います.ただ,今後は研究進捗を具体的に書いていくと様々なトラブルに巻き込まれるかもしれないので,詳細はかなり割愛するようにしたいと思います.予めご了承ください.
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<これまでの進捗>
(注)2023年の進捗
1. リプシッツ境界を伴う障害物周りでのナビエ・ストークス流の研究(T氏との共同研究)
ほぼ終了.現在原稿の最終チェック中.遅くとも2月までには投稿予定.
2. 非線形境界条件を伴う Keller-Segel-Navier-Stokes 方程式の研究(T氏との共同研究)
終了間近.あとは解の正値性の証明のみ.次の秋の学会での発表を目指したい.
3. 一様に -級の境界を伴うストークス作用素の研究(T氏との共同研究)
8月にT氏を数年ぶりに訪問.8月末のドイツは寒かった.本質的に残っている仕事は補間空間の特徴づけ.全体の進捗状況としては 60%
4. ナビエ・ストークス方程式の自由境界問題の研究(S氏との共同研究)
2年がかりのプロジェクト done. 現在投稿中.同業者でもなかなかアクセプトされないジャーナルなので,アクセプトされたい.我ながらいい論文になったと思う.
5. 4月に大学を異動して,着任先の同僚(社会科学系)の方と共同研究を行うことになった.どういう研究ができるかは全く未知だが,いろいろと教えてもらえるので,楽しい.病院の経費の7割は人件費らしく,普通の(公立)病院は結構赤字らしい.
6. 単著論文アクセプト(JMAA).昨年は授業準備で忙しかったので,論文のアクセプトはこれのみ.今年はたくさん論文を書くぞ.
7. 1年ぶりに学会発表した.やはり毎回発表する方がいいようだ.春の学会では発表しないけど,次々回からは毎回発表できるようにしたい.
8. World Scientific 社から本の出版依頼が来た.依頼を引き受けるかどうかは様々な条件次第というところ.
<今後の研究目標>
A. 上記 1, 2 の論文を仕上げて投稿する.
B. 上記 3 の研究における,補間空間の特徴づけを目指す.
C. 上記 5 の研究の方向性を定める.また,医療のDX に関する理解を深める.
D. 上記 8 のプロジェクトを進める(もし引き受ける場合).
E. 確率の効果を入れた流体方程式の解析について,F 先生と相談する.
F. 2次元外部リプシッツ領域における Helmholtz 分解の存在を示し,ストークス半群の生成を示す.
G. corner domain におけるストークス方程式について考える.
H. 書き途中の論文を書き終える.
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とうとう30歳になりました.10年前が20歳だと思うと不思議な感じです.30歳までに准教授になりたいと思っていましたが残念ながらなることができませんでした.残念.ただ,学内の規約を拝見する限りでは,あと2年後に昇進できるっぽいです(たぶん).ということで今後は40歳教授を目指して頑張りたいと思います.
昨年はいろいろと環境が変わって,妻にはいろいろと負担をかけたと思います.単身赴任の同僚も少なくない中で,ついてきてくれたことに感謝です.これからの10年,きっと想像できないような出来事が待ち受けているかと思います.その出来事以上に,想像を超えるような研究成果を発表していきたいですね.今日は母校の生徒が花園の決勝で頑張っているので,私も彼らに負けないように頑張っていきたいと思います.
次回の更新は3月頃にすると思いますが,忙しかったらもう少し遅くなるかもしれません.では.